2016年 05月 31日
スウェーデン刺繍 サンプラー90種
「スウェーデン刺繍の図案帖」というタイトルの通り、本の半分がサンプラーとその図案になっています。
今回のサンプラーはページごとに色合いを合わせ、同じ刺し方のバリエーションを並べて刺しました。
私が「サンプラー」という言葉を初めて聞いたのは、久家道子先生のお宅で
アンティークのサンプラーの額を見せていただいた時です。
1800年代、少女たちは手仕事のひとつとして母から刺繍を習いました。
テキストのない時代、サンプラーを刺してお嫁に行く時に持っていき、
それを見ながらナフキンなどにイニシャルを刺したりしたようです。
当時のサンプラーはアルファベットにいくつかの模様を合わせ、赤い糸を使うことが多かったようです。
白い生地の上に色を限って刺したサンプラーはとても美しく、少女たちの過ごした時間を思わせます。
スウェーデン刺繍は、配色を変えるだけでその人らしい刺繍が作れます。
300色ほどある5番糸から、好きな色を2・3色選んでスウェーデン刺繍の
サンプラーを刺して、額に入れても素敵です。
本日私のところに、初めてサンプルの本が届きました。
ずっしりと、重く感じながら、ページを開きました。
つやのある5番糸が立体的に見えるサンプラーを見ていたら、またサンプラーを刺したくなりました。