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ヨハネス イッテン 色彩の芸術

まもなく私が長期入院を終えて退院してから2年になります。

写真は私が入院中に病室で刺したスウェーデン刺しゅう。
病室で細かい裁断など出来ないので、20×20の正方形に刺しゅうをする、ときっぱり決めて刺しました。
正方形の中に何を表現するか、はじめに浮かんで作ったのがこの作品です。

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私は自由学園に学び、卒業後は20年間、自由学園工芸研究所で染織の仕事をしていました。
研究生の2年間、ヨハネス・イッテンの「色彩の芸術」に基いて、色彩や質感のコンポジションなどを、
毎日毎日ガッシュで描いて、山室先生、笹川先生に見て頂きました。

自由学園工芸研究所の設立に携わった山室光子先生、笹川和子先生は、
1930年 ヨーロッパに留学。チェコスロバキアで工芸を学んだ後、バウハウスの指導者であった
ヨハネス・イッテンのもとで学び、帰国後、指導者として研究所のデザインやや
自由学園の教育の基礎になりました。
ヨハネスイッテンのもとで学んだ日本人はこのお二人だけのようです。
http://jiyu-craft.typepad.com/

スウェーデン刺しゅうをしながら、私の根っこに、この研究生の時に描いた沢山のコンポジションがあるのを実感します。
どの色をどの順番で組み合わせるか。
スウェーデン刺しゅうのワークショップでは、必ず色選びから始まります。
お手本通りに作るのがお好きな方にも、ご一緒にお洋服に合わせて色を選んだりします。
そして実際に刺してみると、色はまた表情を変えます。

皆さんそれぞれの色を持っているので、自分とは違う色合いを見合うのもまた素敵な時間です。

色彩は楽しい!!
イッテンさん、ありがとうございます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%B3
「色彩の芸術」は大型本なので、病室にも持っていった本。
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by Atelier18 | 2016-12-16 14:37 | Comments(0)